インドカレー店賃金未払事件に思う

[コラム] 2016/07/11

朝日新聞に、インドカレー店(シャンティ)が多額の賃金未払いをしている事案が掲載されていました。我が東京支部の指宿昭一弁護士が代理人として活動しています。

破産決定がなされて、破産管財人がついているので、労働者(15人いるそうです)は、賃金立替払制度で6か月の未払賃金はもらえる可能性があるのがせめてもの救いです。賃金は、破産財団から優先して配当してもらえますが、そもそも、破産財団に資産がなければ配当してもらえません。配当するにも先立つものが必要です。報道によると、店舗の保証金しかないそうですが、それだって、賃料の未払いがあれば戻ってきません。

もっと早く、経営者が的確な判断をしてくれていればと思います。