7.5労働事件相談検討会報告

[News] 2017/07/07

7月5日(水),会員弁護士による労働事件相談検討会を行いました。

私は,現在,代理人弁護士として,雇止めが不法行為に当たるとして損害賠償請求している事件があるので,1の議論は大変参考になりました。

 

1 退職強要における逸失利益請求事件(報告者:水野英樹会員(水野法律事務所))
(使用者:中国企業,労働者:中国国籍者,勤務地:日本国)

<質疑>
●準拠法について
●退職強要と相当因果関係のある損害とは

  • 退職無効を理由とする地位確認請求訴訟の可能性

 

2 C学院大学事件(報告者:河村洋会員(第一法律事務所))

非常勤講師である原告が専任教員との賃金の相違が労契法20条の「不合理」な相違であるとして不法行為に基づく損害賠償を求める事案

<質疑>
●比較対象となる専任教員とは誰か。

同年齢の者か,勤務年数が同じ者か,平均者か,専任教員の中で最も賃金が低い者か

  • 専任教員のみ担う大学行政業務の職務の内容の評価
  • 無期労働契約労働者の賃金体系が年功序列型賃金で,有期労働契約労働者の賃金体系が時間給(コマ数×単価)の場合の賃金の比較の方法

 

3 各自の担当事件についての相談と意見交換
(1)退職届の提出を会社が従業員に対して内容証明郵便で要求している段階であるにも拘らず,裁判所が

退職の意思表示の成立を認めた事件
(2)従業員を被保険者とする総合傷害保険の保険金を従業員が会社に対して引き渡しを求めることの可否
(3)労契法18条 5年ルールの大学教員への適用について

報告: 会員弁護士 鈴木律文